2024.02.16
高良健吾・大東駿介・石田卓也、さらに齊藤勇起監督を映したメイキング映像を公開しました。
メイキング映像は、高良演じる春と、村上淳演じる清水が目の鼻の先に顔を合わせ威圧し合うシーンの撮影風景や、大東駿介演じる刑事の晃が全速力で少年を追いかける姿、さらに、晃と石田卓也演じる朔が20年ぶりに再会するシーンの撮影現場の様子が切り取られている。
主演の高良が演じる春は地元の不良達を集め闇の仕事も請け負う経営者。春の周りの不良役は映画のロケ地である福井県の地元住民がエキストラとして参加した。高良は「俳優経験があるわけではないエキストラの皆さんが力をくれて、春というキャラクターが完成しました」と、現場での思い出を振り返る。
また、大東は、並走する車と速度が変わらないほどの全速力で少年を追いかけるシーンを何度も繰り返し撮影した。そのシーンついて「あの少年、小林くんは晃に捕まったら人生が終わるっていう、そのつもりで逃げてるから、晃もそんな人間を追うっていうそれぞれの緊迫した瞬間がどうやったらできるのか、小林役の本田旬くんともよく話しました。」とキャスト同士の現場でのやり取りを明かす。
さらに、晃と石田卓也演じる朔が20年ぶりに再会を果たすシーンでは、本作が初監督作品となった齊藤勇起の姿も映し出される。「この役は絶対にやりたい」と意気込んで本作に臨んだ石田が「初監督とは思えないような落ち着きもあって、自信にもみなぎっている感じがありましたし、 全て監督に任せて大丈夫だなって思えるようなそんな大きさがありました。」と監督の印象を話すように、キャラクターの心情を細かく捉え、丁寧に俳優に伝えながら演出する様子が映し出される。
本作で最初で最後のデビュー作を撮り切った齊藤監督は、「シンプルに罪=悪なのか?ということはずっと思っていたこと。今は一般の人でも罪を悪と即断しがちな世の中ですが、それはやめようよという気持ちはずっとありますね。何にせよ自分の書いたストーリーに一生懸命付き合ってくれた役者陣、スタッフ陣には感謝しかありません。見た方の記憶の片隅に残ってもらえる作品になってくれれば幸いです。」と撮影振り返りながら本作にかける思いを語っている。
実力派俳優陣とスタッフが贈る、犯罪が多様化する現代に「罪」と「正義」の意味を問う、人間の本質に迫るノワールミステリーをぜひ劇場でご覧ください。